NPO法人再生医療推進センター

再生医療用語集


あ か さ た な は ま や ら わ
さ し す せ そ
  1. COPD(しーおーぴーでぃー: Chronic Obstructive Pulmonary Disease)慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん、COPD)を参照。(再生医療トピックスNo.124
  2. 磁気ターゲティング(じきたーげてぃんぐ)):磁場で誘導する細胞を治療部位に送り届ける技術です。変形性膝関節症の治療で同技術を用いると、幹細胞を関節に注射し、磁場による誘導で幹細胞を軟骨が欠損した部分へ集めて接着させることが試みられています。(再生医療トピックスNo.90
  3. CEマーキング(しーいーまーきんぐ)):製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを証明するマーク。(再生医療トピックスNo.11
  4. 糸球体(しきゅうたい):腎臓内で血液から尿をろ過する部位です。(熊本大学プレスリリース:ヒトiPS細胞で小児腎臓病を再現~病態解明と治療に向けた大きな前進~、2018年8月27日)(再生医療トピックスNo.44
  5. 始原生殖細胞(しげんせいしょくさいぼう):精子や卵子などの生殖細胞のもとになる細胞です。(再生医療トピックスNo.83
  6. シークエンサー(しーくえんさー):DNAやcDNAの配列を決定する装置です。現在広く使われているシークエンサーは、億単位のDNA断片を並列して決定することができます。(理化学研究所プレスリリース:110歳以上の超長寿者が持つ特殊なT細胞-スーパーセンチナリアンの免疫細胞を1細胞レベルで解析、2019年11月13日)(再生医療トピックスNo.65
  7. 視細胞(しさいぼう):光受容細胞の一種です。物を見るとき、光シグナルを神経情報へと変換する働きを担う感覚細胞です。(再生医療トピックスNo.95再生医療トピックスNo.111
  8. 視床下部(ししょうかぶ):内分泌や自律神経機能の調節を行う中枢であり、体温・睡眠・食欲など、多岐にわたる生命現象をコントロールするのに重要な役割を担います。(再生医療トピックスNo.77再生医療トピックスNo.107
  9. GCTP省令(ジーシーティーピーしょうれい):再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(GCTP:Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice)(再生医療トピックスNo.24
  10. 実質細胞(じっしつさいぼう):肝細胞などの臓器の主要な機能を担う細胞のことです。(再生医療トピックスNo.91
  11. CD34陽性細胞(シーディサーティーフォーようせいさいぼう):骨髄や血液中に存在する未分化な細胞で、血流障害を起こした臓器や組織に移植されると、血管を形成する細胞になる能力があるとされています。(再生医療トピックスNo.85
  12. CD8陽性キラーT細胞(シーディエイトようせいキラーティーさいぼう:細胞傷害性T細胞,CD8細胞):同T細胞は、直接他の細胞を殺す機能を持つためにこのように呼ばれます。(理化学研究所プレスリリース:110歳以上の超長寿者が持つ特殊なT細胞-スーパーセンチナリアンの免疫細胞を1細胞レベルで解析、2019年11月13日)(再生医療トピックスNo.65
  13. CD19(しーでぃーじゅうく):免疫細胞の一種であるB細胞に特異的に発現している細胞表面マーカーです。(再生医療トピックスNo.96
  14. CD4陽性キラーT細胞(シーディフォーようせいキラーティーさいぼう):抗原を認識すると他の免疫細胞を活性化するなどの機能を持ち、CD4陽性ヘルパーT細胞とも呼ばれています。一方、CD4陽性でありながら、細胞を殺すための分子を発現しているものをCD4陽性キラーT細胞と呼ばれます。(理化学研究所プレスリリース:110歳以上の超長寿者が持つ特殊なT細胞-スーパーセンチナリアンの免疫細胞を1細胞レベルで解析、2019年11月13日)(再生医療トピックスNo.65
  15. シナップス(しなっぷす):神経細胞間あるいは筋線維、神経細胞と他種細胞間に形成される、シグナル伝達 などの神経活動に関わる接合部位(再生医療トピックスNo.121
  16. 脂肪由来間葉系幹細胞(しぼうゆらいかんようけいかんさいぼう)体性幹細胞の中の一つである間葉系幹細胞の内、脂肪組織から分離された幹細胞です。傷ついた部位に遊走し、血管の新生、炎症の鎮静化、傷ついた神経の形成促進など、組織の機能の回復や欠損部位の修復を担うと考えられています。(再生医療トピックスNo.85
  17. 集合管(じゅうごうかん):集合管では尿細管から流れてきた尿から水分の再吸収が行われ、その後、尿が尿管から膀胱へと排泄されます。(再生医療トピックスNo.85
  18. 重症下肢虚血(じゅうしょうかしきょけつ):足の動脈が閉塞し、血流が悪い状態が重症化した状態です。足の痛みや皮膚の潰瘍などが起こります。(再生医療トピックスNo.99
  19. 重症虚血肢(じゅうしょうきょけつし):血液が流れにくくなり、足の一部がえ死することがあります。(再生医療トピックスNo.18
  20. 樹状細胞(じゅじょうさいぼう):樹木の枝のような突起がいくつもある形態をしているため、このように名付けられました。樹状細胞は血液中の白血球の中の免疫細胞の一部で、血液によって運ばれ体の中のあらゆる場所に分布しています。その役割は、体内あるいは体の表面で異物を発見すると、それを自分の中に取りこみ特徴を覚え、その異物の特徴をリンパ球に教え込み、リンパ球に攻撃するように指示を出します。(再生医療トピックスNo.76
  21. 小児尿素サイクル異常症(しょうににょうそさいくるいじょうしょう:肝臓の酵素が欠けていて、有毒なアンモニアを生まれつき分解できない尿素サイクル異常症の乳幼児です。血中のアンモニア濃度が上がりますと脳に障害がでる恐れがあります。10万人に1人ほどが発症し、死亡率も高いです。治療には肝臓移植が必要ですが、安全面から生後3~6カ月以上でないと移植が難しいとされています。(再生医療トピックスNo.83再生医療トピックスNo.106
  22. 上衣細胞(じょういさいぼう):胎生期に脳室に面した神経幹細胞を産生し、脳室系の壁を構成する上皮細胞の一種です。(再生医療トピックスNo.121
  23. 小脳核(しょうのうかく):小脳は脳の後部に位置し、大脳よりも体積は小さいがより多くの細胞を有し、小脳核は小脳からの出力の大半を担っています。(産総研ウエブサイト:脳損傷後に新たに形成される神経路を発見-脳の変化を適切に促すことで運動機能が回復する可能性、2019年10月7日)(再生医療トピックスNo.68
  24. 小ヘアピンRNA(しょうへあぴんあーるえぬえー):RNA干渉(2本鎖RNAが,いくつかのタンパク質と複合体を作り,相同な塩基配列をもつメッセンジャーRNAと特異的に対合し,切断することによって,遺伝子の発現を抑えてしまう現象です)による遺伝子サイレンシング(通常、遺伝子組み換え以外の機序で遺伝子の「スイッチを切る」ことを記述するために用いられます)のために用いられるヘアピン型のRNA配列のことです。
  25. 心筋(しんきん、Cardiac muscle、heart muscle 、myocardium):心臓を構成する筋肉。横紋筋からなりる不随意筋である。心筋細胞内にはミトコンドリアが非常に多く存在しており、心筋が要求するエネルギーの大部分をまかなっている。
  26. 心筋梗塞(しんきんこうそく):心筋に血液と酸素を送る冠動脈が動脈硬化で硬くなり、心筋に血液を送ることができない状態。(再生医療トピックスNo.73
  27. 神経幹/前駆細胞(しんけいかん/ぜんくさいぼう):未分化な状態を保ったまま増殖することが可能な自己複製能と中枢神経系を構成するニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトの3 系統の細胞へと分化することができる多分化能を併せ持つ細胞です。(慶應義塾大学プレスリリースから引用)(再生医療トピックスNo.119再生医療トピックスNo.121
  28. 神経細胞(しんけいさいぼう):神経系をつかさどる細胞 人では脳や脊髄などに存在し、分化した細胞なので大人で分裂して増殖することは無いため癌化もしません(詳しくは,「脳の再生医療 基礎用語の解説」に掲載します)。(コラム鵜の目鷹の目No.14
  29. 神経軸索(しんけいじくさく):神経から延びる突起 神経細胞の一部ですが長いものでは1mのも及びます。(コラム鵜の目鷹の目No.14
  30. 神経導管(しんけいどうかん):神経細胞の中で軸索と呼ばれる突起を伸ばすことを促す管腔構造体のことです。(再生医療トピックスNo.117
  31. 新原生脳閉栓症(しんげんせいのうへいせんしょう):心腔内において形成された血栓が流出し、脳血管、特に脳主幹動脈を閉塞することにより生ずる脳梗塞のことです。(再生医療トピックスNo.35
  32. 腎原基(じんげんき):胎児期の腎臓のことで、哺乳類では後腎にあたります。(学校法人 慈恵大学・東京慈恵会医科大学、他 プレスリリース:腎臓の再生医療実現に向けた取り組み開始について、2019年4月5日)(再生医療トピックスNo.44再生医療トピックスNo.29
  33. 新生児低酸素性虚血性脳症(neonatal hypoxic-ischemic encephalopathy;HIE)(しんせいじていさんそせいきょけつせいのうしょう):新生児低酸素性虚血性脳症:母体内で、あるいは分娩中になんらかの原因で新生児の脳への酸素供給や血流が滞ることによって引き起こされる脳障害です。新生児低酸素性虚血性脳症は年間約2,500人に発生し、約30%程度が死亡や重篤な後遺症を残します。(再生医療トピックスNo.105
  34. 人工多能性幹細胞(じんこうたのうせいかんさいぼう)induced pluripotent stem cells:iPS細胞)):⇨iPS細胞を参照
  35. 腎前駆細胞(じんぜんくさいぼう):胎生期の腎臓細胞、将来的に糸球体と尿細管へ分化する細胞のことです。糸球体と尿細管に分化して腎臓の機能の最小単位であるネフロンをつくる後腎ネフロン前駆細胞と、集合管や尿管、膀胱の一部へ分化する尿管芽が主に知られています。(京都大学iPS細胞研究所プレスリリース:ヒトiPS細胞から分化誘導した腎前駆細胞を効率よく単離する方法を開発、2018年4月26日)(再生医療トピックスNo.44再生医療トピックスNo.85
  36. 滲出型加齢黄斑変性(しんしゅつがたかれいおうはんへんせい):網膜を正面からみると、ほぼまん中に、黄斑と呼ばれる他の部分より少し黄色く見える部分(網膜の中心にある直径1.5mm~2mm程度の小さな部分)があります。この黄斑に接する網膜色素上皮の下層の脈絡膜から網膜に向かって、新生血管という正常とは違う血管が生えてきます。この異常な血管(脈絡膜新生血管)が脈絡膜から網膜色素上皮の下あるいは網膜と網膜色素上皮の間に侵入して網膜が障害される病気です。この血管はもろく破れやすいため、出血したり、血液中の水分(滲出液)がもれたりしやすく、黄斑部の網膜の下に溜り、網膜が正しく働かなくなり視力が低下し、視野の中心にある「見たいもの」が見えにくくなる疾患です。 (再生医療トピックスNo.47再生医療トピックスNo.28再生医療トピックスNo.27再生医療トピックスNo.87、)
  37. 心不全(しんふぜん):心不全は心臓のさまざまな病気(心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症など)や高血圧などが原因となって引き起こされる状態のことで,病気の名前ではない。心臓から全身に血液を送り出すポンプ機能がうまく働かず、全身の血液の循環が滞ってしまう。心不全は「急性心不全」と「慢性心不全」に分けられる。(再生医療トピックスNo.73