NPO法人再生医療推進センター

再生医療用語集


あ か さ た な は ま や ら わ
ま み む め も
  1. マイクロRNA(:micro-RNA,miRNA,まいくろあーるえぬえー):血液や唾液、尿などの体液に含まれる22塩基程度の小さなRNAのことです。たんぱく質に翻訳されないRNA(ノンコーディングRNA)の一種であり、標的遺伝子の発現を抑制する機能を有し、発生、 分化、細胞の増殖、アポトーシスさらには組織再生において重要な役割を担います。最近の研究により、がんなどの疾患に伴って血液中でマイクロRNAの種類や量が変動することが明らかになりました。さらに、血液中のマイクロRNA量は、抗がん剤の感受性の変化や転移、がんの消失などの病態の変化に相関するとされており、新規な疾患マーカーとして期待されています。(再生医療トピックスNo.62再生医療トピックスNo.97)( 東北大学プレスリリース:マイクロRNAの静脈投与による高血糖の改善 ‐インスリン分泌細胞(膵β細胞)の再生に成功‐、2016年12月15日) (再生医療トピックスNo.55)(再生医療情報・拾い出し
  2. マイクロフラクチャー法(まいくろふらくちゃーほう):比較的小さな軟骨損傷に対して効果的な方法で,損傷部分(欠損部分)に専用の針やドリルで穴を開け、軟骨組織の下の骨髄を刺激し軟骨様組織の再生を促す方法。(再生医療トピックスNo.11
  3. 末梢血CD34陽性細胞(まっしょうけつしーでぃー34ようせいさいぼう):骨髄や血液中に存在する未分化な細胞です。血管の閉塞した臓器や組織に移植されると,血管を形成する細胞になる能力があると考えられています。(再生医療トピックスNo.90
  4. マスターセルバンク(ますたーせるばんく):特定の細胞株などから一定の方法で調製された均一な細胞集団を、複数の容器(バイアルやアンプル)に分注して一定の条件下で保存したものです。(再生医療トピックスNo.96
  5. 慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん、COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease): 代表的な慢性呼吸器疾患の一つで、肺胞の破壊や気道炎症が起き、緩徐進行性および不可逆的に息切れが生じる病気です。多くの場合、咳嗽や喀痰も見られます。COPDの主要な原因は喫煙であり(間接的・受動的曝露を含む)、少数は大気汚染や職業病などによる、有毒なガスや微粒子の吸入です。日本名における慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は通称「たばこ病」で、厚生労働省は以前「COPD」の名称として「たばこ病」や「肺たばこ病」を検討していました。2012年には世界で年間300万人がCOPDで死亡しており、これは世界における死因の6%を占めます。死者の90%以上は中低所得国です。2030年までに、COPDは世界3位の死因になるであろうとWHOは予測されています。(ウィキペディア(Wikipedia))(再生医療トピックスNo.124