NPO法人再生医療推進センター

再生医療用語集


あ か さ た な は ま や ら わ
た ち つ て と
  1. 体性幹細胞(たいせいかんさいぼう):色々な細胞に分化することができる体細胞で骨髄,脂肪,肝臓など多くの臓器・組織に存在することが知られており,以前から骨髄幹細胞は治療に用いられてきた。最近では,比較的容易に皮下脂肪組織から分離,培養,増殖が安定的に出来るようになった脂肪幹細胞の再生医療への応用が進んでいる。受精卵の発生過程が進み外胚葉・中胚葉・内胚葉に分かれそれぞれの由来の組織・臓器へと分化していきます。従来,それぞれの胚葉を横断して分化する事はないと考られていたが,学術的,技術的な進歩に伴い由来胚葉以外への分化も可能との報告もあり,中胚葉由来の幹細胞:間葉系幹細胞(脂肪幹細胞,骨髄幹細胞など)の再生医療への応用が期待されている。(再生医療トピックスNo.79
  2. 第一種再生医療等技術(だいいっしゅさいせいいりょうとうぎじゅつ):遺伝子を導入する操作を行った細胞又は当該細胞に培養その他の加工を施したものを用いる医療技術(再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則(抄)(第一種再生医療等技術)第二条二より抜粋)。(再生医療トピックスNo.82
  3. 第一次運動野(だいいちじうんどうや):運動野の一つで、脳から筋肉へ運動の指令を出す主要な領域で、顔、手、足など体のそれぞれの部位への出力を担う機能区分が存在します。(産総研ウエブサイト:脳損傷後に新たに形成される神経路を発見-脳の変化を適切に促すことで運動機能が回復する可能性、2019年10月7日)(再生医療トピックスNo.68
  4. タウオパチー(たうおぱちー):タウたんぱく質が異常蓄積することより起きる神経変性疾患の総称です。(再生医療トピックスNo.86
  5. タウたんぱく質(たうたんぱくしつ):神経軸索内にあり、微小管結合タンパクであって、微小管は細胞骨格を形成し、細胞内のタンパク質や細胞内小器官の輸送に関わっています。タウたんぱく質は、微小管の安定性に寄与し、タウたんぱく質の異常蓄積が、アルツハイマー病などの神経変性疾患に関与すると考えられています。(再生医療トピックスNo.86
  6. 多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう):血液を遠心分離した後に、これらのうちの血小板を多く含む血漿部分を抽出したものが多血小板血漿です。血小板は止血機能以外に、そのなかに豊富な成長因子(栄養因子、細胞の機能を発揮させたり、細胞同士のネットワークをつなげたりする役割)を含むことが分かっています。(再生医療トピックスNo.90再生医療トピックスNo.69
  7. 多光子励起顕微鏡(たこうししょうきけんびきょう):蛍光分子にレーザー光を照射したときに、複数の光子が同時に吸収される光子の吸収過程を利用した顕微鏡です。(再生医療トピックスNo.85
  8. 多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう):血液を遠心分離した後に、これらのうちの血小板を多く含む血漿部分を抽出したものが多血小板血漿です。血小板は止血機能以外に、そのなかに豊富な成長因子(栄養因子、細胞の機能を発揮させたり、細胞同士のネットワークをつなげたりする役割)を含むことが分かっています。欧米では、整形外科領域でもスポーツ選手の筋肉・腱などの外傷・障害治療に応用されています。大谷翔平投手(エンゼルス)が右肘内側側副靭帯損傷の治療として多血小板血漿注射と幹細胞注射を受けて、話題となりました(再生医療トピックスNo.03)。(再生医療トピックスNo.69
  9. 脱分化(だつぶんか):成熟細胞から幼若細胞へ逆戻りすること(再生医療トピックスNo.121
  10. 脱分化脂肪細胞(DFAT)(だつぶんかしぼうさいぼう):成熟脂肪細胞を天井培養によって脱分化させることにより得られる間葉系幹細胞と同等の多能性を有する細胞です。(再生医療トピックスNo.91再生医療トピックスNo.99
  11. 単核球(たんかくきゅう):末梢血から分離された単球やリンパ球を含む単核細胞です。(再生医療トピックスNo.91