NPO法人再生医療推進センター

再生医療用語集


あ か さ た な は ま や ら わ
あ い う え お
  1. HHV-6型ヘルペスウイルス(えいちえいちぶいろくがたへるぺすういるす):ウイルスの一種であり、乳幼児の頃に多くの人が突発性発疹という40℃近い高熱と発疹を伴う感染症になりますが、この突発性発疹の原因がヘルペスウイルス科の6型といわれるHHV-6型ヘルペスウイルスです。突発性発疹が治っても、このHHV-6型のヘルペスウイルスは体内に潜んでいます。(再生医療トピックスNo.103
  2. HAL(Human Leucocyte Antigen:えいちえーえる):白血球をはじめとする全身の細胞にはヒト白血球抗原)と呼ばれる型があります。移植には患者さんとドナーさんのこのHLA型の一致する割合が関係します。造血幹細胞移植ではHLA型のA座、B座、C座、DR座という4座(8抗原)の一致する割合が重要だとされています。HLA型は両親から各座半分ずつを遺伝的に受け継ぐため、兄弟姉妹の間ではHLA型が完全にあったドナーが4分の1の確率で見つかりますが、多くの患者さんは家族内にHLA型が適合するドナーを持っていません。また、非血縁者間では、数百から数万分の1の確率でしか一致しません。(再生医療トピックスNo.67
  3. HLA適合(えいちえるえーてきごう):白血球をはじめとする全身の細胞にはヒト白血球抗原と言われる型があります。HLA(Human Leucocyte Antigen)型は、両親から半分ずつを遺伝的に受け継ぎ、兄弟姉妹間では4分の1の確率で一致します。しかし、非血縁者間では、数百万〜数万分の1の確率でしか一致しません。HLA型が一致しない造血幹細胞移植は、拒絶反応や重症の移植片対宿主病(GVHD)などの副作用がおこります。(再生医療トピックスNo.28
  4. HMGB1(high mobility group box 1:えいちえむじーびーわん):損傷や感染、炎症性刺激を受けて産生されるサイトカインの一種で、活性化したマクロファージおよび成熟した樹状細胞、ナチュラルキラー細胞によって分泌されます。(再生医療トピックスNo.102
  5. ALS(amyotrophic lateral sclerosis:えーえるえす):筋委縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう):筋委縮性側索硬化症は難治性神経疾患の一つです。脊髄運動ニューロンの障害による筋萎縮と筋力の低下を伴う進行性の病気です。歩行困難、言語障害、嚥下障害および呼吸障害などの症状があり、患者さんの意識や知覚が正常であるにも関わらず、生活やコミュニケーションの自由が阻害されるため、生活の質は著しく低下します。(再生医療トピックスNo.27
  6. ex vivo遺伝子治療(えくすびぼいでんしちりょう):細胞の加工を伴う遺伝子治療です。例えば、体外でリンパ球(細胞)に遺伝子改変を施し、人に移植する遺伝子治療などです。再生医療安全性確保法の対象です。(再生医療トピックスNo.82
  7. エクソソーム(えくそそーむ):脂質二重膜からなる直径100nm程度の細胞外小胞であり、小胞内にmiRNAなどの核酸分子を含んで細胞から分泌されます。分泌されたエクソソームが他の細胞に取り込まれることで、小胞内に含まれていた分子が細胞間を移動します。(東北大学プレスリリース:マイクロRNAの静脈投与による高血糖の改善 ‐インスリン分泌細胞(膵β細胞)の再生に成功‐、2016年12月15日) (再生医療トピックスNo.55再生医療トピックスNo.97再生医療トピックスNo.117
  8. エピゲノム:エピジェネティクス(DNAの配列変化を伴わずに細胞から細胞へ、世代から世代へ継承されうる遺伝子発現制御メカニズム)を規定するヒストン修飾(核の中にあるDNAを巻き付けておくタンパク質がヒストンであり、このヒストンがある種の化学的変化(メチル化、アセチル化)を受けることです。いくつかのヒストンが修飾を受けると、DNAがきつく巻き付けられたままになり、その結果、そこにある遺伝子が読みだせなくなります)やDNAのメチル化修飾(DNAの4種類の塩基ATCGの一つであるC(シトシン)にメチル基(-CH3)が付加される現象、メチル化されたDNAは遺伝子としての機能を失います)と全ゲノムレベルでの状態を意味します。換言しますと、分化した細胞で働く遺伝子の組合せは、主にヒストンの修飾とDANのメチル化によって固定されることが解明されています。固定された核の状態は、細胞分裂を経たあとの細胞にも受け継がれます。これらの現象やそれを研究する学問のことをエピジェネティクスと呼びます。(再生医療トピックスNo.83再生医療トピックスNo.104
  9. エピジェネティクス(えぴじぇねてぃくす)(epigenetics):DNA 塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化を研究する学問であり、細胞分裂を通して娘細胞に受け継がれるという遺伝的な特徴を持ちながらも、DNA 塩基配列の変化(突然変異)とは独立した機構です。(脳科学辞典:エピジェネティクス)(再生医療トピックスNo.13
  10. エピソーム(えぴそーむ):細胞が本来もっている染色体とは別に,比較的短い環状DNAが独立した染色体として安定的に維持されたものをいいます。(再生医療トピックスNo.84
  11. エプスタイン・バール(EB)ウイルス(EBウイルス)(えぷすたいんばーるういるす、いーびーういるす):ヒトヘルペスウイルス科に属するウイルスの一種で、様々な腫瘍の発症に関わることが知られています。(再生医療トピックスNo.96
  12. NK細胞リンパ腫(えぬけーさいぼうりんぱしゅ):NK細胞リンパ腫はNK細胞ががん化(腫瘍化)したものです。(再生医療トピックスNo.96
  13. NKT細胞(えぬけーてぃーさいぼう):⇨ナチュラルキラーT細胞(なちゅらるきらーてぃーさいぼう)を参照
  14. LHX2(えるえいちえくす):体内の様々な組織において、発生・幹細胞の維持などに重要な機能を示す転写因子として知られています。(再生医療トピックスNo.40